団体信用生命保険(団信)に加入する際、健康診断は必要なのか?

団体信用生命保険に加入する際に、健康診断を受けるのか疑問に思った事はございませんか?

実際はどうなのか?また、加入する際の注意点を説明していきます。

●団信に健康診断は必要か?

団信は生命保険なので、一般的な生命保険と同様に、事前の告知が必要ですが、その際に、健康診断を受けなければいけないのでしょうか?

実際にあった健康診断の例

普通に生命保険に加入する際、【告知事項】という紙に自分で記入することが多いですが、場合によっては、「健康診断を受けてください。」と言われることがあります。

団信も同じで、ほとんどが、告知事項を自分で記入するだけなのですが、時々、健康診断を求められる事があります。

それは、どのような場合でしょう?公式に発表されているものと、実際の例をもとに説明していきます。

①借り入れ額による、基準

こちらは、金融機関や、保険会社によって異なる場合があるのですが、ほとんどの金融機関や保険会社は、5000万以上の借り入れと定めています。

また、3大疾病付きの団信の場合は、3000万位上の借り入れで健康診断を求められます。

このように、ローンの借入額や、特約などにより健康診断を受けなければいけないので、自分がいくら借りて、どのような保険をつけたいのか、きちんと把握しておくことが大切です。

②告知事項では判断できないとき

こちらの基準が曖昧なので、実際にあった事例をもとに、説明していきます。

・3年前に【C型肝炎】にかかっている。

私が過去に担当したお客様に、実際に、3年前にC型肝炎にかかっていた、という例がありました。

この時、担当者の方に言われたのが、「完治、もしくは、完治の見込みがあれば大丈夫」とのことで、一旦、健康診断を受けることになったのですが。

結果、投薬治療により完治していると、医者のお墨付きをいただいたことで、ワイド団信に加入することができました。

【※ワイド団信とは、通常の団信よりも審査基準の緩い団信です。】

・ぜんそく持ちである。

私が担当した中で最も多かった事例です。

団信の告知事項の中に、「ぜんそく」という項目があるので、ぜんそく持ちの方は記入するのですが、「念のため健康診断を受けてください」と言われる事がほとんどです。

結果的には、重度のぜんそくでは無い限り、問題なく団信に加入できます。

ぜんそくで通常の団信が通らなかった例は、1度しかございません。
ですが、このお客様は、ワイド団信に加入できたので、問題なく住宅ローンを組むことができました。

・色んな事例がある

このように、様々な事例はありますが、よほどの大病じゃない限り、団信の審査は通ります。
団信について少しでも不安だなぁと思ってもとりあえず前に進みましょう。

金融機関や取り扱う保険会社によって、判断基準が異なるので、複数の金融機関に申し込んでみるのも一つの手です。

●団信(団体信用生命保険)とは?(簡潔に)

団体信用生命保険(以下、団信)とは、【住宅ローン】や、その他【団信付きの借り入れ】に対して、本人が【死亡】または、【ガン】などの重大な病気になった時に、保険が適用されて、「借金がゼロになる」という保険です。

ここでは主に、住宅ローンの団信について説明していきます。

フラット35以外の住宅ローンでは、団信の加入が必須なので、住宅ローンを組む前に健康状態が不安な方は、住宅ローンが借りれないという事があります。

詳しくは、リンク:団体信用生命保険(団信)とは?に書いてあるので、参考にしてください。

せっかくローンの審査が通ったのに、健康状態が悪いために、ローンが組めないというのは嫌ですよね。

住宅ローンを組む際は、ご自身の体のことも考えながら、慎重に行ってください。

●団信に加入できない人とは?

団信に加入できない人とはどのような人でしょうか?

団信には告知が必要と書きましたが、ほとんどの内容は以下のようになっています。

①直近3ヶ月以内に医師の治療(指示・指導を含む)や投薬を受けましたか?

②手、足の欠損または、機能に障害はありますか?または、背骨・視力・聴力・言語・咀しゃく機能に障害はありますか?

③過去3年以内に、下記の病気で手術を受けたこと、または2週間以上に渡り医師の治療(指示・指導を含む)や投薬を受けましたか?

3年以内に治療を受けていたら、告知する病気。(タップして開く)

狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、先天性心臓病、心筋症、高血圧症、不整脈、その他心臓病

脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)、脳動脈硬化、その他脳の病気

精神病、うつ病、神経症、てんかん、自律神経失調症、アルコール依存症、薬物依存症、知的障害、認知症

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、すい臓炎、クローン病

肝炎、肝硬変、肝機能障害

腎炎、ネフローゼ、腎不全

緑内障、網膜の病気、角膜の病気

がん、肉腫、白血病、腫瘍、ポリープ

高血圧症、糖尿病、貧血症、紫斑病

ぜんそく、慢性気管支炎、肺結核、肺気腫、気管支拡張症

子宮筋腫、子宮内膜症、乳腺症、卵巣のう症

以上が、告知事項となりますが、たとえ該当したとしても、重病じゃ無い限りは、通る可能性があるので、諦めずに挑戦してみてください。

●注意しなければいけない点

団信の告知では、最も注意しなければいけない点があります。
それは…

嘘をつかないこと

です。

万が一、この告知事項で嘘を書いてばれた場合は、告知義務違反となり契約解除になる為、金融機関は一括返済を求めることになります。

また、告知義務違反の時効は2年とされていますが、違反内容が故意で悪質な詐欺とみなされれば、年数に関係なく契約は取り消されることとなります。

金融機関から一括返済を求められれば、せっかくのマイホームを手放さなければならなくなるし、下手をすると「罰金」や「懲役」の可能性もあるので、決して悪いことは考えないようにしましょう。

健康状態や、住宅ローンについて不安な方は、以下のような専門家に相談してみてください。

以上が、団信の健康診断についてでした

団信の詳しいことは、リンク:団体信用生命保険(団信)とは?で書いているので、そちらもチェックしてみてください。

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